もともと、この地球上にミニチュアダックスフンドという犬が存在したわけではありません。
かといって、遺伝子操作によって作られたわけではありませんが、人間の手によって交配させられることによって作られた種だということですね。
もちろん、このような種はたくさんいます。
現在、残っている資料では、12?13世紀のころ、「ジェラ・ハウンド」という種と「ピンシェル」という種の交配によって、スムースヘアードのダックスが誕生したと言われているのですね。
そして、このタイプが現在、「ダックスフンド」と呼ばれている犬の原型となります。
15世紀のころになりますと、「スムースヘアード」と「スパニエル種」の交配によって「ロングヘアード」のダックスフンドが誕生することとなります。
そして、とうとう19世紀に入りますと、「スタンダードダックスフンド」では入ることのできない小さな穴にも入りこんで、小動物の狩りができるように改良しようということになったのです。
それによって、現在の「ミニチュアダックスフンド」が誕生したのです。
ですから、スタンダードなダックスフンドは、当初から存在していたものの、ミニチュアダックスにおいては、ほんの二世紀にもなるかならないかという新しい種だということになりますね。
20世紀にはいると、今度は、穴うさぎなどのさらなる小動物を狩るため、ミニチュアダックスよりもいっそう小さな「カニヘンダックスフンド」という種が作られました。
ちなみに「カニヘン」とはうさぎのことです。
こちらも大変小さくて可愛らしいですが、犬として飼うには、少々小さすぎるような気もいたします。
やはり、ミニチュアダックス程度が最適なのではないでしょうか。