ネコは自分の身体から出ているフェロモンを、あちこちにこすりつけてマーキングする習性があります。
例えば頬や額やしっぽなどを、部屋の中の調度品や人の足などによくこすりつけている姿を見かけますが、
これはオーナーや親子や兄弟など自分が心を許すことができる空間や物に対して匂いをつけているのです。
自分の縄張りを表すための習性とも言われています。
不安になったネコが、さらに不安感を募らせてしまって興奮状態に陥ってしまうと、尿マーキングという行動を起こします。
このような場合は、尿マーキングをしているネコを怒るのではなく、その理由を取り除いてあげるようにしてください。
ネコのフェロモンが出ている箇所によって、その意味や働きにも違いがあるとされています。
そのため「安心フェロモン」と呼ばれます。
ネコは自分のこのフェロモンを知覚するだけで、心を穏やかに落ち着かせることができるそうです。
逆に不安や恐れや痛みや警戒心などを感じたときには、ネコの足の裏や肛門周辺からフェロモンを出します。
これは「警戒フェロモン」です。