ネコは水を嫌う習性があります。
これはネコの被毛が水をはじけないためです。
全身を濡らすシャンプーなどは、よほどネコを小さいときから慣れさせていないとできないことです。
ネコの毛は犬と同様で下毛で保温されていて、上毛で守られています。
ですから犬の場合は、下毛が濡れることを防ぐことができます。
無理にしようとするとひっかかれると思います。
ネコが水を嫌う習性なのは、ネコは元々亜熱帯の砂漠出身の生き物だからです。
ちょっと水が足についてしまっただけでも、ネコはすぐに足をふって嫌がります。
しかしネコの毛の場合は、下毛も上毛も柔らかくて防水性もないのです。
ネコの身体にノミがいていたしかたなくシャンプーしたときや、外にいて雨に降られてしまったときなどネコの姿は様変わりします。
濡れた被毛がべったりと身体についてみじめな姿になってしまいます。
砂漠にはほとんど水がありませんし、昼と夜の温度差もとても大きいのでもしも身体を濡らしてしまうと、身体温が気化熱で奪われてしまって夜になって寒くなるととても生きてはいられないからです。
ですから、ノミ対策でシャンプーをするのならば、トリマーさんに頼んだ方がいいと思います。
あるいは生き物病院でノミの駆除薬をもらった方がいいと思います。
犬の上毛の場合は毛が固くて毛に脂分もついているので防水性があります。
元々砂漠で暮らしていた生活なので、水から守るよりも昼と夜の温度差から身体を守るように保温の役目を重視した毛の作りになっているためだと言えます。
だからネコは水で遊ぶとか水をかぶって洗うことが気分いいとは感じずに、どちらかと言えば砂の上に寝てドライシャンプーされる方を好むのです。